新燃岳の噴火が活発化
今日は爆発的噴火が発生し、降灰の量が増え、範囲も広がりました。
水蒸気爆発ではなく、マグマ自体が上昇・噴出するマグマ噴火へ移行しているという事で、非常に活発な状況、かつ長期化が予想される状態になっています。
当面は広範囲での降灰の恐れがあり、そして火口近くでは噴石の飛来にも注意が必要です。礫が降ってくる所もあるかもしれません。条件によっては空振によるガラスの割れなども発生する場合もあります。
雨が降った場合には土石流の恐れも出てきます。生活、健康、農業、交通などへの影響が懸念されます。
気象庁 | 降灰予報 も参考にすると良いかもしれません。速報については実際の噴火を反映した予想、定時については、その時間帯に大規模噴火が発生した場合にどうなるかという予想です。
また、航空便への影響も長期化が懸念されます。灰が機体に傷を付けますし、エンジンないで溶けた後に固まるとエンジン停止を招く可能性があります。
噴煙の動向によっては一部の航空路の閉鎖もあるかもしれません。また、しっかり降灰するような場合は空港自体も使えないでしょう。
アイスランドの火山が大規模噴火を起こした際、ヨーロッパで大規模な運休が発生した件は記憶に新しいところです。また、便単位では過去に ブリティッシュ・エアウェイズ9便 や KLMオランダ航空867便 の事故がありました。
なお、今日の鹿児島空港や鹿屋では降灰が多く、朝から VA = Volcanic Ash (Fall) = 降灰や VCVA = VA in Vicinity = 周辺で降灰 を多く報じていました。爆発的噴火の後、鹿児島空港では目的地変更や欠航も発生。15時以降は全ての便が欠航となりました。明日の便にも既に影響が出ています。
香港まで帰ってしまった便もあるのですね…。
以下のように、火山灰雲の存在位置に関する予報も出ています。
また、TAF (飛行場予報) にも既に降灰が載っています。
TAF RJFK 061106Z 0612/0718 10008KT 9999 VA FEW030
あとは NOTAM のこれも灰の清掃でしょうかね?
FROM 18/03/06 13:30 TO 18/03/06 21:30
E)ALL TWY-CLSD DUE TO SWEEPING
RMK/EXC ACFT WITH PRIOR PERMISSION