関東の強風 - 昨日と今日の比較
大した話ではないのですが。
関東では昨日も今日も、南南西〜南西からの強風が吹いています。
しかし、風向きは同じでも、昨日は低気圧や寒冷前線の南側の暖かく湿った風で、今日はそれらの北側の乾いた風。
データを見ると、今日に入ってから露点温度が急降下していますね。空気中の水分量(絶対湿度)も半分以下に低下しました。
※絶対湿度は不確定値があるためあくまで推定値。
このデータおよび天気図からみて、成田では寒冷前線は深夜〜今朝に通過したようです。
寒冷前線通過後も南寄りの風ではあるものの、昨日までの海からの風ではなく、今日は日本海を通ってきた北東からの風が回り込んで吹いているのが分かります。
天気図を見るに、低気圧の後面で、北東からの風が山地にぶつかり、山の南東側で再合流するようなウィンドシアがあり、関東南部はその南側にあったようです。
低気圧の東進とともにこのウィンドシアも少しずつ南下していました。この時間になって、やっとこのウィンドシアの北側に入り、グラフの右端では急に北寄りの風になりました。
参考までに茨城空港のデータを見てみると、今朝にはさっさとこのウィンドシアが通過して北寄りの風に変わっています。
なお、羽田空港は南西風時に使いやすい滑走路がありますが、成田空港にとっては横風。ガスト(瞬間的に強まる風)も伴い、低層ウィンドシアも観測されています。
成田では、タイミングによっては着陸が難しく、昨日は遅延が多発、中部や羽田に目的地を変更した便もありました。例えばエバー航空のBR196便など。
今日も、タイミングによっては着陸のやり直しが発生しています。例えばタイ国際航空のTG676便など。
大型機や超大型機でもこのような状況なので、刻一刻と変化する突風やウィンドシアのなかで、しばしば非常に厳しい状況になっていた事がうかがえます。