今日の羽田は北東風…
北東のやや強い風が吹いていますよ。正確には、12:30 の時点で 30° 方向から 19ノット。
飛行機というのは真正面から一定の強さの風を受ける状態が一番離着陸しやすいので、できるだけ向かい風になるように、そしてできるだけ横風成分が小さくなるように滑走路を選んで離着陸します。
さて、羽田空港には4本も滑走路があるんですが、北東〜東風の時には強い横風を受けながらの着陸を強いられます。というのも…
都心上空を低空で通らないようにするため+横田空域の存在により離着陸経路が制限されているため、向かい風となるB滑走路・D滑走路への着陸ができないからなんです。島になっているD滑走路の西端は、そもそも西側からの多数の着陸の衝撃に耐えられるようにつくられていません。
そのためお昼の時点では、横風成分が強いのを我慢して、少しでも向かい風成分のあるA滑走路とC滑走路を着陸に使用しています。この2つの滑走路では、12:30 現在で横風成分は16.5ノット、向かい風成分が9.5ノットです。これが例えば30ノット以上吹いていても、同じ向きで着陸に挑戦するしかありません。
ま、そんなに多くないから成立しているんですけどね。でも、たまに強く吹くんです。
離陸についてはD滑走路が使えるので、行き先等に応じてD滑走路またはC滑走路を出発に使っています。
その他、騒音対策のため、時間帯によっても経路の制約があったりと、世界有数の交通量を捌かないといけない割に制約の多い空港です。興味がわいたら調べてみてください。
なお、東京オリンピックに向け、さらに増加する交通量を安全に捌けるようにするため、都心上空を通過できるように経路の見直しと住民への説明が行われています。ただ、東風対策は盛り込まれないかもね…