長大な寒冷前線
パッと見てやけにデトロイトの気温が低いなと思い、天気図を見てみたところ、アメリカを長大な寒冷前線が通過していました。(Current US Weather Map - Weather Channel)
時系列でみた変化
過去48時間のデトロイトのデータはこんな感じ。
夜に瞬間風速15m/sを超える風+激しい雷雨という嵐があった後、昼の気温は前日比-11℃の約22℃までしか上がらず。現在朝の4時頃ですが、最低気温は10℃を切ろうとしています。これだけ変化が大きいと風邪をひきそうですね。
当然、前線の北側では他の地域も同様の変化がみられます。
余談 - 前線の記法
欧米と日本では前線の表記法が異なります。欧米では、気塊の境目にはどんどん自由に前線を描いていくイメージ。今日は長い前線がどしっと座っているけど、普段はもっと違いがわかりやすい。
寒気が北極側から噴き出しているので、極端な話、地球を1周するような気塊の境目があるわけで、長ーい前線があっても全然不思議ではないのですが、ダイナミックだなあと思ったのでした。
多分日本の天気図だと、「このへん」までしか寒冷前線を描かないと思う。
なぜならやや発散している領域があるから。こういう発散域や不明瞭な領域を含めて描けば、きっと波打ちながら地球を一周するんですよね。
おまけ
Weather Channel にはこんな図もありました。前日比の気温変化。前線近く(通過から24時間以内の所)が著しく低くなっているのがわかります。これだけで前線描けそうですよね。
日本でも、夏の終わりに鋭い寒冷前線が通過すると似たようなことになるかもしれませんね。秋の訪れが1日の中ではっきり分かる感じ。
ちなみにデトロイトはここ。
ちなみにちなみに、デトロイト(Detroit Metropolitan Wayne County Airport)はデルタ航空のハブ空港です。当然スカイチームの便も集まっているわけですが、前線通過のタイミングでは着陸できず、ダイバートも発生したようです。以下は一例(Flightstatから)。
アメリカ行きを検討している方は、デルタも含めて便を調べてみてください。