天気と飛行機、時々旅行

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2019/1/31 は太平洋側で雪になる可能性があるみたいです

あるみたい

明日1月31日は、関東南部を含め、太平洋側で雪の可能性があるみたいですね。

いわゆる 南岸低気圧で、雪になるか雨になるかの判断が難しいパターン。ちょっとした温度、湿度、風の具合でどちらになるか変わってきます。全域で雪になることは少なく、どこかに境界線が出来る場合が多いですね。

ちなみに、日中には前線のキンク付近で関東周辺では一時雨になる所があり、その後再び、西から太平洋側をなめるように雨か雪を降らせながら低気圧が東進する、という形が予想されます。

構造や雪の条件

  • 前線を伴った低気圧が太平洋沿岸よりも南を通過し、陸地は温暖前線の北側に位置します。
  • 温暖前線では、北側の寒気 (重たい) の上に、南から吹く相対的に暖かく湿った空気 (軽い) が乗り上げます。
  • 従って、太平洋側の陸地の上空には、地表付近に寒気があり、その上に暖かく湿った空気があるという層構造になります。なお、湿った空気は上空に連れて行かれて冷え、雲ができ、下にある寒気の層へ向かって雪や雨を降らせます。
  • 地表付近の空気が十分冷たければ降り始めから雪になる可能性もありますが、雨で降り始めることも多いです。
  • 雨であっても、地表の空気が乾いていて、ある程度の強さの雨であれば、降った雨が蒸発する時に熱を奪い、湿度が上昇すると共に気温が下がっていきます。これにより、途中から雪に変わることも多いです。気温と露点温度を見ていると、互いに歩み寄っていくような形です。飽和するとそれ以降気温は下がりにくくなります。
  • ただし、例えば他に極端に降水が強かったり気温が低かったりする場所があると、そこに局地的な高気圧が形成され、そこから寒気が噴き出してくることもあります。そのため、周辺の気温分布にも注意が必要です。

影響可能性

もし雪寄りになれば、交通などに影響が出るかも知れません。外に出る方は、直前まで、あるいは降り始めてからも、交通機関や道路、生活関連の情報収集を欠かさずに。

雪国の人はその程度の雪で、と思うような量でしょうが、北日本が雨に脆弱なのと同じで、太平洋側のインフラや人は雪に脆弱ですから、十分お気を付けくださいね。

また、伊豆諸島でも強雨、強風、霧、うねりを伴う高波などの悪天候となることが多いです。こちらもお気を付けください。

なお、航空会社では羽田・成田発着の便に影響が出る可能性がある旨、および特別対応を案内し始めているところがあります。以下は国内の羽田・成田を発着する主な航空会社。

海外系は案内が遅いこともあるので、各便の個別の状況や、他航空会社の状況も参考になさってください。

なお、19:30現在では、成田の TAF (飛行場予報) で明日18時〜21時にみぞれが予想されています。まあ、あまりあてにはなりませんが…

TAF AMD RJAA 301037Z
3010/3112 32005KT 9999 FEW030
TEMPO 3014/3018 4000 BR
TEMPO 3109/3112 4000 -RASN BR FEW005 BKN008 

羽田はまだ明日夜間以降の予報が出ていません。

(以下 23時頃 更新)

成田の TAF (20:07発表):

TAF RJAA 301107Z
3012/3118 30004KT 9999 FEW030
TEMPO 3109/3115 2000 -SN BR FEW005 BKN009

18時以降の予報がみぞれから雪に変わりました。視程もより悪化する予想です。

羽田の TAF (20:05発表):

TAF RJTT 301105Z
3012/3118 20008KT 9999 FEW030
BECMG 3012/3014 30005KT
BECMG 3020/3022 23005KT
BECMG 3103/3106 35012KT
TEMPO 3109/3112 4000 -RASN BR
TEMPO 3115/3118 34024G34KT

18時以降にみぞれが出現しました。また、深夜以降は強風 (強い北北西の風) が予想されています。

その他、セントレアなどでも低気圧通過後の強風が予想されています。