天気と飛行機、時々旅行

お天気や飛行機の話題、解説と、時々旅行その他について書きます。

強い寒気による降雪・強風など

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目次

 

現在の様子と明日にかけての予想

本州の南岸を進んだ低気圧は、発達しながら北海道付近まで進みました。この低気圧や前線の北側には強い寒気が入ってきています。具体的には、温暖前線〜閉塞点〜寒冷前線の北側です。

また、寒気の中でもロシア方面には強烈な寒気と上空の寒冷渦があり、その前面で北海道の日本海側付近にも低気圧が発生しています。

 

(天気図出典:気象庁 | 天気図

23日18時の実況天気図

23日18時の実況天気図

北海道や北陸地方を中心に強い雪が降っており、発雷している所もあります。

また、等圧線が混んでいる事からも分かるように気圧傾度が大きく、強い風が吹いている所もあります。

 

明日以降への影響

という事で、北海道〜北陸の広範囲で雪、強風、低温が予想されます。

天気図にある低気圧周辺や、北陸あたりでは強い収束とその上に発生する小低気圧の影響で、ドカドカと雪が降る事もありそうです。

最新の気象情報は、例えば気象台からのものは 気象庁 | 気象情報 で見られます(地方を選択すると地方気象情報、都道府県を選択すると都道府県気象情報を見られます)

 

一般的な注意点は以下の通り。

  • できるだけ外出は控える(徒歩や自転車はもちろん、車でも強風にあおられたり、物が飛んでくることもあります。風雪による視程悪化、路面凍結・積雪による事故や転倒の可能性もあります。また、雪が特に強まる所では、雪に車が埋もれるなどして動けなくなったり、排気ガス流入で大変な事になる可能性もありますので、そもそも車で出かけない事も重要です。自分が動けても事故渋滞に巻き込まれ、そのまま自分も動けなくなったりします。)
  • 低温や降雪、凍結、降霜に対する動植物の管理
  • 灯油などの燃料や、(場所によっては)飲料・食料の確保
  • 道路だけでなく、鉄道や航空便の乱れが発生しうるので、こまめな情報入手と、遅延や運休・欠航の可能性を考え代替案を考えておく(身動きが取れなくなりそうな時には早めに宿を確保するなども含め)
  • 家屋や設備の管理(凍結や水道管破裂など)
  • 飛びそうな物の管理
  • 体調管理
  • (冬型になってからは)風や雲の様子が異常な時突風のおそれもあるので建物の中心近くに避難する。気象庁の竜巻注意情報が出ていないかも確認。
  • 海には近づかない(急に高い波がやってくることもある)

道路や鉄道は、強雪・積雪・強風・凍結などにより規制や通行止め、運休が行われる場合があります。最新情報を常に入手すると共に、利用する場合は代替手段と心の準備をしておきましょう。

もし運転中に危険に遭遇した場合は、できるだけ急な操作を避け、灯火類を活用し、安全な場所に停車しましょう。

事故多発や動けなくなったニュースを見ると、そうなるのが分かっているのになぜ無理をするのか、と思ってしまいますが、地道にリテラシーを上げていくしかないですね。

天気が悪くなると脅された結果何もない、という事もありますが、本当に危険になる状況を確実に救うにはある程度致し方ない所。何もなくて良かった、次も気をつけよう、と思ってもらえるとありがたい。

おまけ

 

東京のデータを貼っておきます。

過去48時間のアメダス東京のデータ

過去48時間のアメダス東京のデータ

まあ観測点は日陰なのでしょうがないですが、まだ雪は残っていますね。昨日の最高気温は0時付近で、あとはずっと下がっていったんですね。

次は羽田の METAR データ。

過去48時間の羽田空港の気温・露点温度・相対湿度・天気

過去48時間の羽田空港の気温・露点温度・相対湿度・天気

過去48時間の羽田空港の卓越視程・雲底高度

過去48時間の羽田空港の卓越視程・雲底高度

降水が強まり、雨が蒸発する時に気温を下げる効果(気温と露点温度が互いに歩み寄っていく)が見られるのが南岸低気圧らしいですね。もちろん、雪が溶けながら降ってくることによる気温低下効果もあるんですが。