特に意味は無いけど今年の主要空港のデータまとめ
大層な分析をする訳ではないけれど…
体感でもデータでも、ほぼ1年ぐるっと回って、1年で一番気温が低い時期に入ったのを実感しますね。
特に何がどうと言う訳でもないのですが、今年これまでのデータをグラフにしてみたので貼っておきます。
24時間通報のある大きな空港限定だけ作りました。弱い雨とかカットしとけば良かったかなあ…
逆に、カットしてある要素で気になる物があれば言ってください。
新千歳空港
北から順に。
1枚目は気温、絶対湿度(空気1kg中の水蒸気量)、風速(実線は平均風速、+マーカはガスト)、QNH(概ね海面更正気圧と近いはず)と天気。
2枚目は風速とQNHをカットして、天気を見やすくした物。
水蒸気量は参考程度に見てください。グラフの縦軸は揃えていないので注意。
以下他の空港でも同様。
ほぼ年始の気温に戻りました。年ごとに寒気の入りやすさは大きく異なる場合がありますが、例年、年末年始は強い寒気が訪れやすい時期。とはいえ、3月くらいまでは真冬でさーね。
しかし、最低と最高の差は50℃くらいですか…。過酷ですね。ちょっと内陸にあるので、夏はそれなりに暑く、冬は冷えやすい。
風をみると、夏は低気圧の影響を受けにくくなるので全体に落ち着くのが特徴ですかね。春と秋は温帯低気圧の影響で強まりやすく、冬は断続的に冬の嵐。今年は崩れかけの台風が通ったので、夏に気温・水蒸気・風速が揃って上昇、QNHが急降下している所もありますが。
羽田空港
仙台は24時間ないのでパス。成田も省略。
やっぱり南西風が強く吹きやすいのが特徴ですよね。
春先なんかは、気温がピョコッと上がった時に風も吹いていて、「低気圧が北を通って暖かい南風が強く吹く」傾向が顕著ですね。これが夏だと、悪天候で気温上昇が抑えられてしまうので、風が強まっても気温はあまり上がらず、むしろ下がったり。
海にせり出しているので、内陸の昇温や放射冷却の影響を受けにくく、極端な高温や低温にならないのも特徴でしょうか。最高と最低の差は35℃くらい。
とはいえ、今年の夏は冷涼な期間が長かったので、例年よりもさらに夏と冬の気温差が少ないかもしれません。8月は気温グラフがグズグズしてますものね。
当然雪は少ないんですが、その割に、春先に南岸を通過する低気圧の影響で雪寄りになるあたりが関東独特ですね。
他には、夏の台風もなかなかダイナミックな変化をもたらしているんですが、6月頭の暖湿気と寒気のせめぎ合いは、年間通して見てもなかなか大きな変化で目立ちますね。
中部国際空港
都市コードは名古屋だけど、名古屋から遠いセントレア。こちらも海に突き出しています。
年始はそこそこ強く降って、市街地でも積雪しましたね。寒気内の収束線の位置と発達具合によって時々起こるやつです。当然山の向こうではもっとひどい雪になっている訳ですが…。関東でもまれに突き抜けて来ますが、中部の方が頻度が高いイメージ。
まあ後は、太平洋側の海っぺりらしいなあという感じ。傾向としては羽田と似ていますね。
関西空港
こちらも紀伊水道に突き出しています。
こちらも地形上、南北の風が吹き抜けやすく、羽田同様春先は気温がピョコッと上がった時に南風が強まる傾向が見られます。低気圧のコースの問題か、真夏よりもその前後の方が顕著に風が強いですね。ごつごつの台風が関空のすぐ北を通るよりも、春や秋に爆弾低気圧が日本海を通る方が多いですからね。
こちらも、寒気が非常に強くて寒気内の収束が山陰まで行くような時には、突き抜けて強めの雪が降る事がありますね。
福岡空港
この中で一番市街地に近いかな?
夏のデータ異常が目立ってしまっていますが、無視してください。(九州北部と中国地方で猛烈な雨が降った際、故障したのか気温0℃が送られてきました)
梅雨時の前線の南と北での変化が大きいように見えますね。一旦しっかりと乾燥空気に覆われるというか。
ここまでで一番強雨が多いかな?
那覇空港
やはり南西諸島らしい安定感がありますね。
雷は夏期に集中していますが、冬期にも瞬間強度30mm/hの雨がみられます。同じ紫の傘マークでも、夏はもっと強い訳ですが。
赤い竜巻マークは海上または地上に接地した竜巻を、オレンジの竜巻マークは接地していない漏斗雲を表します。空港からはっきりと観測されたもののみなので、他の地域でも発生はしているのですが(実際に突風被害は各地で発生するし)、スケールの小さい現象なので、なかなかこのような「気象観測点」からは報じられません。沖縄での発生頻度の高さを物語っていますね。