低気圧と前線の影響 - 各地で雨、強風も
振り返り
ご覧のように前線を伴った低気圧がやってきており、今日は各地で雨や雷雨になりました。予想通りですね。(天気図出典:気象庁 | 天気図)
低気圧中心付近、寒冷前線付近、前線の南側の暖かい空気の中では強い雨が降りやすく、1時間に30mmを超える激しい雨が降った所も多くあります。また、低気圧付近および南側や前線の近くを中心に風も強まっています。
前線の南側では暖かく湿った空気が入っているため、曇っていても蒸し暑くなっています。場所や時間帯によっては変化を感じにくいのですが、寒冷前線の後ろには大陸側からやってきたやや気温の低い空気が控えており、前線通過後は空気が入れ替わります。
前線通過前後の比較
比較的分かりやすい関空の METAR を見てみましょう。(海に突き出しているので地形の影響を受けにくいのです)
前線通過は6時頃のようですね。気温が1時間で4℃低下し、上昇傾向であった露点温度もやや下降に転じています。(露点温度:空気中の水蒸気量を表す。高いほど水蒸気を多く含む。気温と同じなら飽和状態=相対湿度100%)
※関空では発雷が弱かったようですが、その他では激しい雷雨となった所もありました。
風も前線通過前後で大きく異なり、通過前は突風を伴って強まっていたのが、通過後はシュルシュルっと弱まりました。風向も見てみましょう。
5:32 まではほぼ真南からの風だったのが、5:54 には北西からの風になっています。その後やや風が回り込むように南寄りになっていますが…。
この後
低気圧の中心は青森県付近に進んでおり、寒冷前線は本州南岸付近まで南下しています。天気図ではまだですが低気圧は既に閉塞段階に入っており、降水の中心は北海道に移っています。
北日本〜東日本では強風に注意、北海道ではそれに加え、ややまとまった雨の可能性
あり、といった所でしょうか。
台風18号
上記低気圧とは関係ありませんが、前線のずっと南では台風18号が先島諸島方面に向かっています。気象庁の予想によると発達しながら直撃しそうなので、十分な備えをしてください。