天気と飛行機、時々旅行

お天気や飛行機の話題、解説と、時々旅行その他について書きます。

鹿児島の火山灰

いつもは

鹿児島空港で降灰があると、METAR の天気欄に VA を入れて通報してきます。空港で降灰がなく、周辺で降灰がある場合は VCVA。
VA = Volcanic Ash、VC = in the vicinity。

航空機のエンジンが灰を吸い込むとトラブルを起こしかねないので、注意を促しているんですね。空港に降灰しているということは、離着陸の際に必ず灰の中を通ることになるので。

降灰がないけれど、周辺に火山灰が漂っている時には、

RJFK 050800Z 19003KT 160V220 9999 FEW020 SCT045 BKN060 27/22 Q1009 RMK 1CU020 3CU045 7SC060 A2980 VOLCANIC ASH CLOUD S

のように、火山灰の雲がある方角と、場合によっては移動している方向と通報して注意を促します。鹿児島空港では良くあること、といった感じ。

今日は

13時までは平和でした。

RJFK 050400Z 13004KT 090V180 9999 FEW015 SCT025 BKN030 27/24 Q1010 RMK 1CU015 3CU025 6CU030 A2983

しかし14時の通報では、事前に注意喚起する前に航空機が火山灰に接近してしまった(航空機からの報告で気付いた)ようで、

RJFK 050500Z 14003KT 080V180 9999 FEW015 SCT025 BKN035 28/23 Q1010 RMK 1CU015 3CU025 6CU035 A2982 VOLCANIC ASH CLOUD MT SAKURAJIMA (AIRA CALDERA) TOP 7000FT MOV E OBS AT 0454Z 13NM S OF RJFK 5000FT IN DES DH8D

と、急に詳細なデータが報じられました。(雲頂は7000feet、東に移動中、鹿児島空港の13マイル南の高度5000feetにおいて、13時54分に降下中の DH8D = Q400 = いわゆるボンバルディアのプロペラ機 が観測)

気象庁の観測によると噴火時刻は14時09分なのですが、その前から思いの外濃い噴煙が漂っていたのかもしれません。

余談かも

気象庁によると、姶良カルデラに隣接する霧島山で、13時29分に有感の火山性地震が観測されたようです。その後14時までの間に計50回火山性地震が観測されています。(今日0時〜13時は0回

気象庁は、えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では小規模な噴火に警戒するよう呼びかけています。

なお、桜島はその後17時まで20分おき位で頻繁に噴火していたようです。