天気と飛行機、時々旅行

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鹿児島〜南西諸島では引き続き強い雨に注意

予想通り、昨日の夜以降は種子島屋久島周辺まで活発な積乱雲の発生域が広がりました。(昨日の午後に九州の西にあった強い収束は、その後低気圧として天気図に描かれるまでになっています。)

この低気圧や前線に向かって、南の熱帯低気圧周辺、および高気圧の縁をまわるいわゆる「暖かく湿った空気」が強く流れ込んでいて、四国沖〜沖縄付近では雨雲が発達しやすくなっています。

朝は屋久島付近で猛烈な雨

朝方は低気圧南側の強い収束域が屋久島付近にあり、実際の地上観測でも屋久島空港において午前5時までの1時間に96.5mm、同6時までに107.5mmの猛烈な雨が降りました。(2017年09月05日 屋久島(ヤクシマ:屋久島空港) 毎正時の観測データf:id:airwx:20170905173540p:plain

午前6時のレーダー画像。強い収束域により、地形に関係なく島の殆どで猛烈な雨が降っていたと思われます。(出典:気象庁 | レーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻)f:id:airwx:20170905173814p:plain

午後は与論島でも強い雨

午後になってからは、与論島でも短時間強雨がありました。

雨雲のかかる時間が短かったため、アメダスでは16時までの1時間に15mmという量になっていますが、与論空港の METAR では15時19分に瞬間強度 100mm/h を報じています。

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雨の強まりに合わせて視程も悪化し、最低で卓越視程は300mまで下がりました。雨だけでここまで落ちるのは珍しい。f:id:airwx:20170905175201p:plain

今後

これらの地域では引き続き雨雲が活発に発生していますが、低気圧の動きに合わせ、活発な領域は次第に海上に移っていきそうです。